防蟻工事と駆除工事
住まいの床下は目が行き届かないうえに湿気がこもり、やがてシロアリ(白蟻)の被害を受けることにもなりかねません。通常のシロアリの巣は床下の土の中にあり、そこで女王アリを中心に生活をしています。
この女王アリが何百匹と子供を産むために食欲旺盛で、働きアリたちがせっせと土台や柱などを喰い荒らしては巣に運び込みます。シロアリ対策としては、防蟻剤を床下の地面に散布したり、土台部分や柱の根元などに注入したり、塗布したりいたします。
そしてシロアリに喰われる前に行うのが防蟻工事。喰われた!と言って慌てて行うのが駆除工事。いずれもシロアリ用殺虫剤を使用します。殺虫剤ですから人体にとっても有害です。工事が終わっても1週間くらいは臭いが消えませんが、やがてこの臭いを感じなくなります。昔は薬も強かったので床下換気口から揮発して、隣家におよび、トナリの方がまず被害に遭いました。隣家ではご老人や心臓・血圧症を患っている人がいると、訳が判らず救急車を呼ぶことがありました。
ところで、シロアリは本当に殺してよい虫なのでしょうか。太古の時代より生存するこの虫に関しての研究は、防蟻や駆除のために習性を知る他は全くなされておりませんでした。したがって、シロアリは100パーセント害虫なのかどうかは判っておりません。なのに駆除一本やりでよいのか疑問が残ります。この薬は人体にとってもとても大きな害となるものです。しかもその家の床下の土を汚染するのです。
「床下環境改善工事」とは
そのような疑問から、私がおすすめしているのが床下に木炭を敷き詰める「床下環境改善工事」です。
これはまず、床下の土の全表面に防湿フィルムを重ねて敷き、そしてそのフィルムがズレないようにオモシ代わりに袋詰めの木炭を置き並べるのです。ただそれだけのことなのですが、床下は隙間の高さが24~25センチメートルしかなくスマートな人しか這い回れないほどなので、そこできちんとした仕事をするのが至難のワザ(技)なのです。一般の大工さんや鳶さんではやってくれないでしょう。けれどもこれを行いますと、まず敷き詰めたビニールのお陰で、地中から蒸発してくる湿気がピシャリと止まります。後日のぞいてみますと、敷き詰めたビニールの下面にビッシリと汗(水玉)が付着して、中がカラリとしていました。その上で、木炭の効果としましては、更に床下を乾燥させ、木炭(火熱された木)独特の「高いエネルギー」によってカビ菌が消え去り、シロアリも身の危険を感じて近づきません。
樹木が火熱された結果放つエネルギーは、一部科学者が「宇宙エネルギー」と称するもので、人体の健康に対して大きく貢献いたします。そのうえこのエネルギー源となる木炭は元(もと)が炭素ですので、木炭もまた二代・三代と家が保ち続けられる限り、半永久に消失いたしません。
たとえば、あるお宅からはこんなことがご報告を下さっております。
そのお宅はリビングとダイニングが広いワンルームになっていて、しかも床がフローリングのため、夏は快適なのですが冬は足元が寒いため二か所に床置きのクリーンヒータを設置しております。 いつもは11月中旬を過ぎるとダイニング側の1台を使用し始め、12月中旬からは2台目もつけて、そのまま3月一杯使用しておりました。
木炭を床下に敷き詰めたのが10月末で、1台目のヒーターを使い始めたのが12月中旬でした。そしてそのままなんとなく3月末まで1台で過ごすことができました。といって、室内の温度が上がったわけではなく、むしろ2台使っていた昨年までよりも当然ながら弱冠低めになっていました。
この「ナゾトキ」をしますと、床下から床板を突き抜けてくる木炭の放つ高いエネルギー(宇宙エネルギー)が、ご夫妻の体に直接作用し活力を与えてくれるため、寒さが平気な体、寒さに耐えられる体になっていたということなのです。反対に夏には暑さを感じない体になってもいるのです。そのために「蒸し暑いはずの夏でもさわやか」に感じています。温度も湿度も変わらず、住む人にとってすごしやすい環境に変わるということです。当然ながら夏でもエアコンを弱運転で充分ということになります。
木炭について、もう一つ興味深いお話をいたします
前項(「健康になる住まいのミチ1」)において、エジプトのピラミッドが王の霊魂にエネルギーを供給するお話をいたしました。ピラミッドといえば次にミイラが浮かんできます。エジプトでミイラを作る方法は、まずすぐにも腐敗する内臓をすべて除去します。そのうえで消毒し絹の布でぐるぐる巻きにいたします。絹は大変エネルギーが高いので、肉体をなかなか腐敗させません。その上もともとカラッとした土地ですので、直ぐにカラカラになり、ミイラが出来上がります。中国でも砂漠地帯では同じ方法でミイラを作っています。ところが、そのミイラを当時は今よりも高温多湿であった日本の大和地方でも作っていました。古墳時代のことです。作り方は日本ならではの高質な絹で巻いたうえで、樫の木の炭を敷き詰めた上に坐らせて、体の周囲も頭の上も炭と絹で囲います。結果、両者の高いエネルギーが作用して、カビの菌が発生しないのです。あとは時間を経ることによって肉体が乾燥しミイラになります。
前項(「健康になる住まいのミチ2」)において、森林浴によって得られるエネルギーについてご説明いたしました。樹木によっては1千年も2千年も生存し続けるほど樹木の生命力は高いのです。その生命力がエネルギーとなって人体に伝播そることで人々の健康に貢献するのですが、その樹木を高温で焼いて炭にしますとエネルギーが倍加いたします。肉や魚も焼いたほうがおいしくなりますね。これはエネルギーがアップする事によるのです。しかも木炭の場合、炭の性質(エネルギー)が半永久ですので、二代・三代と貢献することになります。
以上の理由から木炭と防湿シートを用いる「床下環境改善工事」をおすすめいたします。