リフォームを考えるとき
特に大切なことは、家をどのように直そうか、などと建築的なことを考えるのではなくて、まずは何故リフォームを思い立ったのかを確認し、続いてご自分たちの日々の生活や人生を想い起こしてみてください。折角の機会ですので暮し方を振り返り、将来どうありたいのかを考えてみてはいかがでしょうか。
今、社会が大きく変わろうとしています。その変化の着地点は未だ誰にも判っておりません。そういう中で雑然とした予想や雰囲気のようなものに引きずられてしまっては思わぬ方向に向かってしまい、ついには大事なことを見失うということにもなりかねません。
ここはしっかりと、ご自分たちがどのような生活様式や世界を望んでおられるのかを確認することが大切です。そして、その想いや迷いなどを設計者に聞いてもらい語り合うことです。自分たちの世界を理解してもらえれば、やがて良い案が生まれてくるでしょう。
費用対効果を考える
ここで「費用対効果」ということも併せて考えたいものです。
やがて出来上がった案と予算(概算でも可)がご自分たちにとって本当に良い結果をもたらす案と予算なのか。セカンドオピニオン、サードオピニオンくらいの気持ちをもって遠慮することなくコンペティションを行うべきだと思います。(既にご自分たちを理解してくれている建築家や建築会社がおられるなら別ですが)大事な資金を投ずるのですから。